国土地理院、盛土の可能性のある箇所をデジタルマップで抽出
盛土可能性箇所の抽出のイメージ図(出典:国土地理院ウェブサイト)
国土地理院は、今後の盛土の点検の参考となるように、デジタルマップを利用して全国各地において盛土の可能性のある箇所の抽出を行うと発表した。
この措置は、静岡県熱海市で発生した土石流災害を受けて行うもので、作成時期の異なる基盤地図情報の数値標高モデルのデータを比較することにより、一定以上標高に変化のある箇所を盛土の可能性のある箇所として抽出する。
地形改変前のデータとしては、1/25,000地形図のデータをもとに作成した2000年頃までの基盤地図情報数値標高モデル(10mメッシュ、標高精度5m)を使用し、これを2008年以降に航空レーザー測量によって作成された基盤地図情報数値標高モデル(5mメッシュ、標高精度0.3m)と比較して標高差分データを取得し、標高差5m以上となっている箇所を抽出する。
抽出した箇所については、関係省庁や地方公共団体に提供する予定で、盛土の点検の実施にあたっては今後、関係省庁と連携しながら進めていく方針としている。
発表資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/sabo01_hh_000112.html
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