衛星データプラットフォーム「Tellus」、JAXAの衛星「しきさい」が取得したデータを無料公開

海面水温 ©OpenStreetMap contributors,©さくらインターネット,©JAXA
さくらインターネット株式会社は6月23日、衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」において、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の気候変動観測衛星「しきさい(GCOM-C)」で取得された「海面水温」「クロロフィルa濃度」「懸濁物質濃度」の準リアルタイムプロダクトおよび8日間の時間統計量データを無料で公開した。
公開されるのは、海上における水面の温度データ、海面に分布する植物性プランクトンなどに含まれる光合成色素であるクロロフィルa濃度のデータ、プランクトンなどの有機物と土壌などの無機物による微粒子の単位水あたりの濃度を意味する「懸濁物質濃度」の3種類で、海洋上の気候変動の影響を把握し、漁業などへの利用が期待される。
海面水温とクロロフィルa濃度については、これまでもアーカイブデータをTellusにて公開していたが、今回、撮像後最短約70分で公開される準リアルタイムプロダクトと、8日間の観測データから雲などを除去し平均値を算出した時間統計量データにより、リアルタイムに近い海水の状況を把握することが可能となる。
準リアルタイムプロダクトは、これまでJAXAから一部研究者へ限定的に提供していたが、一般でも閲覧可能な環境で提供されるのはTellusが初めてとなる。
データセットのウェブサイト(Tellusへのログインが必要)
[海面水温]
・準リアルタイムプロダクト
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/182d2ec2-e296-4e18-9c1a-5f769416f23d/
・ 8日間の時間統計量データ
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/000eb404-1f69-4735-a966-2f3115269ee3/
[クロロフィルa濃度]
・準リアルタイムプロダクト
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/5f59dbad-b89c-42e6-941a-64b2495dd27a/
・ 8日間の時間統計量データ
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/a0bbf4b0-5dc5-45c9-af7b-cb51cadc9f28/
[懸濁物質濃度]
・準リアルタイムプロダクト
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/21d74302-bbc0-4f14-8192-3aad0986b197/
・8日間の時間統計量データ
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/8cdcebac-e33e-4900-8583-91022a33dd7f/
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