国土地理院、「明治期の低湿地データ」の整備範囲を拡大

国土地理院、「明治期の低湿地データ」の整備範囲を拡大

地理院地図に表示された明治期の低湿地データの一部

国土地理院は、ウェブ地図サービス「地理院地図」にて、土地の液状化との関連が深い区域がわかる「明治期の低湿地データ」について、これまで公表していた三大都市圏周辺および静岡地区に加えて、全国の主要都市周辺についても公開した。

「明治期の低湿地データ」は、明治期に作成された地図から、河川や湿地、水田・葦の群生地などの区域を抽出したもので、現在の地図と重ね合わせることによって、液状化を含めた土地の災害リスクの高い場所がわかる。

今回新たに公開したのは、旭川市、山形市、富山市、甲府市、津市、草津市、姫路市、和歌山市、鳥取市、岡山市、広島市、山口市、徳島市、松山市、高知市、福岡市、北九州市、長崎市、熊本市、鹿児島市など22都市の周辺のデータ。

なお、データ作成に使用した明治期の2万分1地図のうち、古いものは地図作成時の位置の基準となる三角点が整備される前に作成されたため、「明治期の低湿地データ」の位置は、場所によっては最大100m程度の大きな誤差を含んでいることがあるので注意が必要とのこと。

明治期の低湿地データ
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/lc_meiji.html