Tellus、ディープラーニングで衛星画像の差分を自動抽出するツールを無料で提供開始

Tellus-DEUCEの利用イメージ
さくらインターネット株式会社は、衛星データプラットフォーム「Tellus」において、2枚の衛星画像から街や建物の変化を自動抽出する「差分抽出ツール/Tellus-DEUCE(テルース デュース)」のプロトタイプを提供開始した。Tellusの衛星データやアプリケーションを利用・売買できる「マーケット」において、Tellus公式ツールとして無料で提供する。
同ツールは、時期の異なる2枚の衛星画像における変化をディープラーニング技術で自動的に抽出することが可能で、海外など遠隔地の建物の建設状況や災害の影響などを把握できる。さくらインターネットが開発を取りまとめて、AIの社会実装を手がける株式会社ABEJAがアルゴリズムを実装した。
すでに公開されている「TelluSAR(テルーサー)」は、2時期のSAR衛星画像で干渉解析するのに対して、今回の「差分抽出ツール/Tellus-DEUCE」は、光学衛星画像での変化を抽出することが可能で、AVNIR-2とALOS-3相当データ、Sentinel-2などの光学衛星画像での解析が可能。ABEJAが2012年の創業以来培った画像認識技術を活用することにより、低分解能の画像でも一定の成果を出すことが可能となっている。
同社は本ツールの活用方法として、不動産業界において建物の建て替わり、金融業界において都市の経済成長、保険業界において災害の被災範囲の特定、商社・建設業界において海外での工事や開発の進捗状況の把握といった使い方を挙げている。
差分抽出ツール/Tellus-DEUCE
https://www.tellusxdp.com/market/ja/
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