ボッシュ、HDマップ向け自車位置推定技術「Road Signature」データ取得を関東の高速道路で開始

ボッシュ、HDマップ向け自車位置推定技術「Road Signature」データ取得を関東の高速道路で開始

ボッシュは、自動運転用のHDマップ(高精度3次元地図)向け自車位置推定技術「Road Signature」のデータ取得を、日本国内の高速道路にて開始した。

Road Signatureは、自動運転車両に搭載されたレーダーやビデオカメラから取得されるガードレールなどの走行時の地物に関する情報と、あらかじめ作成されたHDマップ内にある地物に関連する情報とを比較することにより、自車位置を推定するサービス。2つのデータをリアルタイムで比較することで、常にHDマップとの相対的な自車位置を推定できる。

同社は2017年から同技術の商用化に向けた開発を行っており、2018年にはダイナミックマップ基盤株式会社が提供する「高精度3次元地図データ(ダイナミックマップ協調領域)」とボッシュのローカリゼーションレイヤーを統合させたHDマップの生成に成功した。公道での実証実験では、このHDマップを使用して自動運転を検証した結果、Road Signatureが自車位置推定サービスとして有効であることを確認した。

同社は2020年度内にHDマップに統合可能なマップ用データを完成させる予定。データの取得は東名高速道路や中央自動車道、関越自動車道など関東近郊の高速道路で、ボッシュのテスト車両を使用して行っている。

発表資料
https://www.bosch.co.jp/press/rbjp-1910-02/