国土地理院、複数の地図表現を切り替えられる「電子地形図50000」を提供開始

国土地理院、複数の地図表現を切り替えられる「電子地形図50000」を提供開始

電子地形図50000サンプルデータ(出典:国土地理院ウェブサイト)

国土地理院は4月28日、新しい電子地形図「電子地形図50000」のインターネットによる提供を開始した。日本地図センターの「電子地形図50000オンライン」にて購入できる。

電子地形図はデジタルデータとして提供する地形図で、電子国土基本図などからの自動処理を活用して作成される。今回提供開始する「電子地形図50000」は5万分1地形図の図葉を単位として提供するもので、「電子地形図25000」「電子地形図20万」に次ぐ3種類目の新しい電子地形図となる。

データ形式は、今回初めてレイヤー付のGeoPDFを採用している。「整飾」「注記・記号」「地図」「傾斜量図」「陰影起伏図」の5つのレイヤーを持っており、それぞれの表示・非表示をユーザー側で切り替えることが可能で、地形表現を用途に合わせて選択したり、地理教育を目的に書き込み用の注記・記号なしの地図を作成したりすることができる。解像度は508dpiで、投影法はユニバーサル横メルカトル図法を採用している。

4月28日に提供開始する範囲は、「岸和田」、「上高地」、「松之山温泉」、「札幌」の4面と、広島地域の16面で、合わせて20面となる。価格は1面につき280円(税込)。今後は3か月ごと(4、7、10、1月)に順次提供し、2025年度内の全国整備を目指している。

電子地形図50000
https://www.gsi.go.jp/chizuhensyu/chizuhensyu41036.html
電子地形図50000オンライン
https://net.jmc.or.jp/mapdata/gsi_online/digital_topo50k.html