国土地理院、トンガ火山噴火の地形変化を「だいち2号」の衛星画像で分析

国土地理院、トンガ火山噴火の地形変化を「だいち2号」の衛星画像で分析

トンガタプ島の加色混合画像。黄色で囲った部分は浸水または水没した可能性がある領域(出典:国土地理院ウェブサイト)

国土地理院は、1月15日発生したトンガ王国フンガトンガ・フンガハアパイ火山の噴火による地形変化やトンガタプ島の状況を把握するため、地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)の合成開口レーダー(PALSAR-2)のデータを使用して画像を分析し、その結果を1月27日に発表した。

使用した衛星データは、噴火前の2019年12月14日および噴火後の2022年1月17日に観測した広域観測による火山のSAR強度画像と、2020年3月7日および2022年1月22日に観測したトンガタプ島の高分解能のデータ。

今回の解析により、フンガトンガ・フンガハアパイ火山の中央部に噴火の影響による地形変化が確認されたことに加えて、トンガタプ島で噴火後に津波などの原因で浸水または水没した可能性がある領域が見られた。

フンガトンガ・フンガハアパイ火山のSAR強度画像(出典:国土地理院ウェブサイト)

 

発表資料
https://www.gsi.go.jp/cais/topic20220115_Hunga-Tonga-Hunga-Haapai.html