ダイナミックマップ基盤と東京海上日動、HDマップを利用した除雪支援システムの実証実験を実施
除雪支援システム画面例(開発中の画面)
ダイナミックマップ基盤株式会社と東京海上日動火災保険株式会社 長野支店は、ダイナミックマップ基盤が整備する「高精度3次元地図(HDマップ)」を利用した除雪支援システムの実証実験を1月17日から長野県飯山市において実施すると発表した。
同システムでは、積雪や降雪環境下で見えなくなってしまっている道路上の構造物(マンホール、橋梁ジョイント、区画線など)や、道路周辺の構造物(ガードレールなどの路肩縁、電柱・照明柱・標識柱などのポール状構造物)をHDマップによって可視化し、さらに仮想構造物である「投雪禁止エリア」を提示することにより、事故のない除雪作業を支援する。
測位システムは、ソフトバンク株式会社が提供する高精度測位サービス「ichimill」のGNSS受信機およびGNSSアンテナ、画面表示用のタブレットを使用し、HDマップのデータはオンラインでリアルタイムに送受信するため、データ更新などの作業は不要となる。自動運転向けに整備したHDマップのデータを流用してシンプルな構成とすることで、安価な運用コストで利用できるシステムを目指している。
ichimillの高精度なRTK(リアルタイムキネマティック)測位による数cmレベルの正確な自車位置とHDマップのデータを組み合わせることにより、除雪作業時に周辺構造物との接触を避ける効果が期待されている。
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