国土地理院、「電子地形図50000」新規刊行に向けて試作図を公開

国土地理院、「電子地形図50000」新規刊行に向けて試作図を公開

「電子地形図50000」の試作図(出典:国土地理院ウェブサイト)

国土地理院は12月23日、縮尺50000分の1レベルの「電子地形図50000」の新規刊行に向けて試作図を公開した。

電子地形図50000は、画像タイプや解像度、地物の表示設定などを選択できるオンデマンド形式の地図画像データ。基本図となる2万5千分1地形図よりも広い範囲を1枚で示すことが可能で、国土や地域を総合的・俯瞰的に捉えることを目的としている。電子国土基本図(地図情報)などを用いて、原則として自動処理によって作成しているため、既存の「電子地形図25000」と同等の鮮度の高い地形図となり、行政や教育、レクリエーションなど幅広い利用を想定している。

公開した試作図は、「岸和田」「上高地」「松之山温泉」「札幌」の4つで、電子地形図25000と極力同じ図式表現を維持した「編集版1」と、そこからさらに一定の編集を加えた「編集版2」の2パターンを用意している。背景の地形表現は、それぞれのパターンについて、「陰影起伏図+傾斜量図を追加したもの」「等高線のみ(陰影なし)」の2種類がある。

国土地理院は、今回公開した試作図に対する意見をメールにて募集しており、寄せられた意見を電子地形図50000刊行に向けた検討に活用していく方針としている。

発表資料
https://www.gsi.go.jp/chizuhensyu/chizuhensyu41036.html