国土地理院、地図記号「自然災害伝承碑」を地理院地図に掲載

国土地理院、地図記号「自然災害伝承碑」を地理院地図に掲載

地理院地図における表示イメージ(出典:国土地理院ウェブサイト)

国土地理院は、「自然災害伝承碑」の情報を、ウェブ地図「地理院地図」に6月19日から掲載を開始した。

自然災害伝承碑とは、過去に起きた津波や洪水、火山災害、土砂災害などの自然災害の情報を伝える石碑やモニュメントで、同院は2019年度から自然災害伝承碑の情報を地方公共団体と連携して、地方整備局などの協力も得ながら収集を開始し、約200市区町村と公開に向けて準備を進めてきた。

今回はそのうち48市区町村の158基の自然災害伝承碑の公開準備が整ったので、これらの情報をウェブ地図「地理院地図」に掲載開始した。このほかの約150市区町村については、準備が整いしだい、順次公開する。同院は今後も全国の市区町村に情報提供を引き続き呼びかけながら、情報を定期的に更新・公開していく予定だ。

地理院地図での表示方法は、地図画面の左上の「情報」をクリックし、さらに「自然災害伝承碑」をクリックした上で、表示したい災害種別を選択するとアイコンが現れる。アイコンをクリックすると自然災害伝承碑の写真が表示され、さらにクリックすると詳細説明が表示される。詳細説明には、災害名や種別、建立年、所在地、伝承内容などが記載されている。

同院は自然災害伝承碑の活用事例として、身近な災害履歴を学ぶための学習教材としての利用や、地域探訪の目標物としての利用などを提案している。

発表資料
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/bousaichiri190619_00002.html