Googleマップに導入予定の各種機能が発表、ライブビューによる屋内ナビや気象レイヤー追加など

Googleマップに導入予定の各種機能が発表、ライブビューによる屋内ナビや気象レイヤー追加など

気象レイヤーと大気質レイヤーが追加

Googleは3月30日、「Google マップ」にこれから導入する予定の機能を発表した。AIによる100以上の改良が導入される予定だ。

■ライブビューによる屋内ナビゲーション

空港や駅、ショッピングモールなどでライブビューによる屋内のARナビゲーションが可能となる。AIを利用して数百億のストリートビュー画像をスキャンすることでユーザーの位置を把握し、最寄りのエレベーターやエスカレーター、ゲート、ホーム、手荷物受取所、チェックインカウンター、チケットオフィス、トイレ、ATMなどを探して、矢印で正しい方向が示される。この機能は現在、シカゴ、ロングアイランド、ロサンゼルス、ニューアーク、サンフランシスコ、サンノゼ、シアトルのモールで提供されており、数カ月以内に東京とチューリッヒの一部の空港や駅、ショッピングモールなどで提供開始される予定だ。

■気象情報がわかる新レイヤーが追加

現在の気温や予想気温などを確認できる気象レイヤーと、大気の清浄度を確認できる大気質レイヤーが追加される。大気質レイヤーは、アレルギーのある人や、スモッグや火事の多い地域にいる人に役立つ。気象レイヤーは全世界で利用可能になる予定で、大気質レイヤーはオーストラリアやインド、米国などで導入されており、今後も他の国に導入される予定だ。

■環境に優しいルート探索

道路の傾斜や交通渋滞に応じて燃料消費量を抑えたルート検索が可能となる。二酸化炭素排出量が最も少ないルートが最も早く到着するルートよりも大幅に時間が増加する場合は、CO2の影響を比較して選択することが可能で、常に最速ルートが表示されるように設定を変更することもできる。同機能は2021年後半に米国で提供開始される予定で、世界的な展開も予定されている。また、環境を汚染する車を規制する低排出ゾーンを知らせる警告もドイツやオランダ、フランス、スペイン、イギリスで提供開始され、今後さらに多くの国が追加される。

■カーブサイドピックアップ(路上での受け渡し)に対応

新型コロナウイルスの影響により増えているカーブサイドピックアップに対応するため、ポートランドにおいて食料品の受け渡しを簡単にするための実験を行う。店舗のアプリで注文するとGoogleマップに追加されて、出発すべき時間になると知らせる。来店時間は店舗と共有されるため、到着するとすぐに商品を受け取ることができる。

低排出ゾーンに対応

発表資料
https://blog.google/products/maps/redefining-what-map-can-be-new-information-and-ai/