GEOTRAと鳥取県、人流データを活用した交通シミュレーション技術を共同開発

GEOTRAと鳥取県、人流データを活用した交通シミュレーション技術を共同開発

交通流再現データ

株式会社GEOTRAは5月16日、人流データを活用した交通シミュレーション技術を開発したと発表した。

この技術は、同社と鳥取県が共同で取り組んだ国土交通省総合政策局による2022年度「ビッグデータを活用した実証事業」で開発したもので、GEOTRAが提供する鳥取県全域の交通流を再現したデータ「GEOTRA Activity Data」を用いて交通課題を分析評価し、そのシミュレーション技術を用いて将来の交通流を予測評価した。さらに、これらの結果を用いて地方部の汎用的な広域交通マネジメント手法を検討した。

具体的な実証内容は、GEOTRA Activity Dataを国土交通省と鳥取県警察本部が保有するトラフィックカウンターデータと突合してデータの精度検証および改善を実施し、データの有効性を確認した。さらに、このデータを用いた渋滞要因などの分析評価を主とした交通課題に関する分析を行い、高規格道路の整備や通行止めによる交通流の変化をシミュレーション技術により予測した。

同事業の成果としては、位置情報ビッグデータを用いて交通量を再現し、統計指標を用いて実測値と比較することで、人流データの作成・検証に関するノウハウやステップを獲得した。また、交通需要要因の特定に向けた分析方法や、交通ネットワークの変化を想定したシミュレーションの実施手法についても検証を行うことが可能となり、ジオフェンスの設定によるデータ欠損、地図データの精度や欠損、精度の検証方法の確立などビッグデータを扱う上での留意点や対応策についても検証を行うことができた。

GEOTRAは今後、鳥取県他部署や民間企業とも連携して課題解決に向けたデータの利活用を進め、GEOTRA Activity Dataの有効性を検証するとともに、より一層の精度改善を進める方針としている。

株式会社GEOTRA
https://www.geotra.jp/