国土地理院、東日本地域の衛星画像の解析結果を地理院地図で公開

国土地理院、東日本地域の衛星画像の解析結果を地理院地図で公開

2014年~2022年における東日本の大地の動き(出典:国土地理院ウェブサイト)

国土地理院は1月27日、東日本地域の衛星画像の解析結果をウェブ地図サービス「地理院地図」にて公開した。

この解析結果は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する衛星「だいち2号(ALOS-2)」のSARデータを使用して地表の変動を捉えたもので、2022年6月に北海道地域の解析結果を先行公開していた。このたび2023年3月に予定している全国の解析結果の公開に先行して東日本地域の解析結果を公開した。

今回の解析結果は、異なる時期の観測データを使って作成した多数のSAR干渉画像を統計的に処理する「干渉SAR時系列解析」によるもので、SAR干渉画像に含まれる大気や軌道誤差に起因する誤差を低減することにより、個別のSAR干渉画像では捉えるのが難しい微小な地表の動きとその時間変化を捉えられる。この変動情報は、測量の基準(国家座標)の維持管理や、地盤沈下調査などの空間分解能の向上につながるとしている。

閲覧方法は、地理院地図にアクセスし、[地図の種類]メニューから、[トップ]>[基準点・地磁気・地殻変動]>[干渉SAR]>[時系列解析]>[全国]を選択する。次に、表示させたい解析結果を選択すると、地図上に干渉SAR時系列解析で得られた変位速度が表示される。

発表資料
https://www.gsi.go.jp/uchusokuchi/uchusokuchi20230127.html