東京大学とセック、人の交流が生まれやすいスポットを可視化する空間設計ソフトウェアを公開

東京大学とセック、人の交流が生まれやすいスポットを可視化する空間設計ソフトウェアを公開

東京大学 生産技術研究所の本間裕大准教授と株式会社セックは9月14日、人々の交流が生まれやすい場所を可視化するソフトウェア「Convex Space Visualizer」をGitHubにて無償公開した。

同ソフトは、建築空間や都市空間において、人々の交流が生まれやすいホットスポットの場所を、色の濃淡でリアルタイムに可視化するソフトウェア。これまで空間設計において感性に頼っていた、人々の活発な交流が期待できる公共的な空間(パブリック空間)と、それぞれの人が静かに集中できる個室的な空間(プライベート空間)に対して定量的な可視化を可能にする。

分析した空間形状をマウスで入力し、形状の微修正も簡単に行えるインターフェイスになっており、考え得る数万から数十万もの凸空間(誰もが視認可能で、対等な関係を築くことができる領域)を網羅的に列挙し、その分析結果をリアルタイムで得ることができるため、住宅のフロアレイアウトやインテリアデザイン、駅前空間や公園空間の活用など、幅広い空間設計に活用できる。

空間設計においてデザイナーだけでなくユーザーも主体的に参加することが可能となり、デザイナーも提案した空間形状の意図を、より説得力ある形でユーザーへ伝えられるため、とくに空間設計の初期フェーズでの活用が期待できる。

Convex Space Visualizerの分析プロセス

 

発表資料
https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/3974/
Convex Space Visualizer
https://github.com/sec-archispace/ConvexSpaceVisualizer