ウェザーニューズ、1kmメッシュの太陽光発電量予測データをAPI提供

ウェザーニューズ、1kmメッシュの太陽光発電量予測データをAPI提供

東京都周辺の1kmメッシュ日射量予測のイメージ

株式会社ウェザーニューズは、気象データ提供・分析サービス「WxTech(ウェザーテック)」において、太陽光発電量予測データのAPI提供を電気事業者向けに開始した。

同サービスは、1kmメッシュの高解像度な日射量予測を用いた太陽光発電量予測データをAPIで提供するもので、電力取引に適した30分ごとの予測データを72時間先まで提供する。データはクラウドを経由してAPIで提供するため、企業システムと容易に連携させることが可能で、専用ウェブサイトからCSVファイルをダウンロードすることもできる。

予測方法は、発電所の緯度経度やソーラーパネルの出力や設置角度など、発電所の情報をもとにピンポイントな太陽光発電量予測データを算出する「物理モデル」と、過去の発電量実績データと気象データをAIで学習させることで高精度に予測する「統計モデル」から選択できる。

物理モデルは発電所の情報を入力するだけで予測データを取得することが可能で、これから新設する発電所でもすぐに導入できる。発電を開始してから1年後には、蓄積した実績データを学習して予測する統計モデルに切り替えることもできる。

また、同社は太陽光発電量予測のデータ開発にともなって、2020年12月に提供開始した電力市場向け気象データセットを1kmメッシュに高解像度化した。このたび予測精度を改善した日射量を含む全15種類の気象データについて、1kmメッシュで72時間先まで30分ごとにAPIで提供する。

さらに、新たに1kmメッシュの積雪予測・積雪実況データと、過去の気象予測も追加した。ソーラーパネル上に積雪がある場合は通常通りに太陽光発電量を予測することができないが、30分間隔の積雪予測・実況解析データを用いることで積雪も加味した予測が可能となる。

発表資料
https://jp.weathernews.com/news/38620/