三菱商事とマップル、HEREの位置情報技術を活用した実証実験を会津若松で共同実施

周遊コンテンツの画面イメージ
三菱商事株式会社と株式会社マップルは、両社のノウハウとHERE Technologiesの位置情報技術を融合した観光サービスを共同検討すると発表し、福島県会津若松市において地域の移動需要創出に向けた実証実験を開始した。
今回の実証実験では、地域の周遊コンテンツ配信と移動を支援するレンタサイクルの予約サービスを提供する。会津若松市の鶴ヶ城の訪問客に対して、HEREのルーティング機能を活用して、地域の魅力的なスポットを巡るコースを提示するとともに、ワンストップで会津若松観光ビューローが運営するレンタサイクルの予約も可能にしてスムーズな移動体験を支援する。
さらに、ユーザーの移動情報の可視化・分析を行う実証実験も同時に実施する。ユーザーの属性・嗜好情報とレンタサイクルのGPS機器から取得できる移動情報を掛け合わせて、HERE社が提供する「HEREロケーションプラットフォーム」上で可視化・分析する。その分析結果を、新たな地域需要の創出やパーソナライズされた旅程提案、ストレスフリーな移動体験の実現に向けて活用する。
今回の共同検討により、三菱商事はHEREのデジタル技術を活用した位置情報サービスのリアルビジネスへの実装と、各地方の需要創出を中心とした横展開によるノウハウの蓄積を、マップルは地図や観光コンテンツを活用した地方活性化を推進する。将来的にはコンテンツとモビリティを組み合わせた新たな移動サービスを構築することで、デジタル・リアルの双方から多様なサービス・事業者との連携が可能となる地域移動サービス基盤を作り出すことを目指している。
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