六本木商店街でスマート街路灯のサイネージに混雑状況を表示する実証実験がスタート

六本木商店街でスマート街路灯のサイネージに混雑状況を表示する実証実験がスタート

混雑マップのイメージ

六本木商店街振興組合と日本電気株式会社(NEC)、三井住友カード株式会社、株式会社ナビタイムジャパンの4者は、混雑状況や消費行動などの分析・可視化を行う実証実験として、8月から実施した人流情報や購買情報などのデータ収集・分析に基づいてスマート街路灯のサイネージに混雑状況の表示を開始した。

同実証では、六本木商店街に設置されたスマート街路灯に搭載したカメラとAIによる映像解析技術により、来街者の移動方向や属性(性別・年代)、人数を24時間リアルタイムに推定する。また、三井住友カードのキャッシュレスデータを活用することにより、商店街周辺エリアにおける新型コロナウイルス感染拡大前後の消費ボリュームや性別・年代別の消費行動の変化を分析し、ナビタイムの電車混雑情報と組み合わせて、消費と人の動きへの影響を可視化する。

さらに、これらのデータと東京都が公開しているオープンデータ(新型コロナウイルス感染症情報、犯罪発生情報など)や気象庁の気象データを組み合わせて相関関係を分析し、六本木商店街におけるエリアごと・時間ごとなどでの傾向を捉えることで、三密回避・混雑回避のための仕組みの調査・検討などを行う。

また、六本木商店街に設置されたスマート街路灯に搭載したデジタルサイネージを活用し、収集・分析した混雑状況を地図上にリアルタイムで可視化する。直感的で分かりやすい表示として、グラフィックデザイナー・廣村正彰氏の監修のもと、ピクトグラム・サイネージコンテンツの手法で可視化を行う。これにより、来街者に対して混雑状況をリアルタイムに知らせて、三密を避ける対策につなげる。

なお、来街者の推定データ取得に使用する際には、カメラの映像を推定データの生成後に即時破棄し、来街者個人が特定可能な情報は保存せず、統計情報である推定データのみを保存することでプライバシーに配慮した仕組みを実現している。

人流情報と購買情報の組み合わせ例
六本木スマート街路灯(左)とサイネージの表示イメージ(右)

発表資料(ナビタイムジャパン)
https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202010/28_5304.html