位置情報ゲーム「TEKKON」を活用して配電設備を点検、WEFと東北電力ネットワークが共同で実証実験
NPO団体「Whole Earth Foundation(WEF)」は4月14日、東北電力ネットワーク株式会社と共同で、ゲーミフィケーションを活用した電柱写真収集による配電設備の巡視点検業務の代替可能性を検証するための実証試験として、市民参加型イベント「電柱聖戦」を開催すると発表した。まずは「電柱聖戦 in 東北・新潟」を4月21日~25日に開催し、東北6県および新潟県の11都市にて順次実施する。
「電柱聖戦」は、WEFが提供する社会貢献型の位置情報ゲーム「TEKKON」を活用して各都市の指定エリア内の電柱写真を撮影し、投稿数を競い合うイベントで、今回は全11都市計2万600基の電柱写真のコンプリートを目指している。
TEKKONの地図上には、あらかじめ対象エリア内の電柱の位置データがプロットされており、まだ誰も撮影していない電柱はグレー、撮影済の電柱はグリーンで表示される。グレーの電柱を見つけたら、対象となる電柱の「全体写真」2種、「ベース写真」、「電柱番号写真」を撮影・投稿することでポイントを獲得できる。撮影の順番は自由に選択できる。
配電設備の巡視点検業務は、通常では1基1基の電柱の異常有無を歩きながら確認するため、設備数が膨大で多大な労力がかかる。今回の実証実験ではTEKKONを利用して地域住民の協力を得ながら電柱の写真を収集し、収集した写真を確認することで配電設備の巡視点検業務の効率的な運用可否を検証する。
WEFは2022年11月~12月、北陸電力送配電株式会社とのコラボレーションにより社会インフラ保全の実証試験として「電柱聖戦in北陸3都市」を開催し、電柱写真を配電設備の維持管理効率化に役立てるための検証を行った。電力事業者とのコラボレーションは今回が2例目となる。
TEKKON
https://lp.tekkon.com/
イベント参加フォーム
https://forms.gle/2S3S9WsotHSteZrJ6
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