国土地理院、コンゴのニーラゴンゴ火山の噴火に関する衛星データ解析結果を発表

国土地理院、コンゴのニーラゴンゴ火山の噴火に関する衛星データ解析結果を発表

地表視線方向の変位量分布(出典:国土地理院ウェブサイト)

国土地理院は1日、5月22日(UTC)にコンゴ民主共和国の北キブ州にて発生したニーラコンゴ火山の噴火について、日本の地球観測衛星「だいち2号(ALOS-2)」に搭載された合成開口レーダー(PALSAR-2)のデータを使用してSAR干渉解析などを行い、その結果を発表した。

解析によると、ニーラゴンゴ火山の南側からゴマ周辺にかけて、大きな地殻変動が見られ、変動域の西部では衛星から遠ざかる向き、東部では衛星に近づく向きの変動で、変動量は東側で最大約1mに及んでいる。

また、強度画像を利用した加色混合法(RGB合成画像)による解析から、ニーラゴンゴ火山の南側山腹から溶岩が流出したことが示唆されるという。

南側山腹からの溶岩流出が示唆される(出典:国土地理院ウェブサイト)

発表資料
https://www.gsi.go.jp/cais/topic20210522_Nyiragongo.html