クロスロケーションズ、位置情報の解析結果をもとにしたSNS広告の配信サービスを提供開始
XLロケーションベース広告
クロスロケーションズ株式会社は、位置情報ビッグデータ活用クラウド型プラットフォーム「 Location AI Platform(LAP)」の新サービスとして、位置情報ビッグデータの解析結果をもとにSNS広告を配信できる「XLロケーションベース広告」を提供開始した。
同サービスは、これまでLAPの利用企業に提供してきたスマートフォンアプリへのオンライン広告配信に加えて、新たにLINEやFacebook、InstagramなどSNSへの広告配信を可能にするサービス。
SNSが保有するユーザープロファイルでのターゲティングに加えて、LAPから抽出した位置情報ビッグデータの解析結果を組み合わせることにより、消費者のリアルな行動変化を掛け合わせて、より精度の高いターゲティングユーザーの設定が可能となる。任意の店舗利用者の居住エリア(推定)だけでなく、前日に来店したと推測される人々も広告配信のターゲットへ選定できる。
このほか、同社はLAPの新サービスとして、分析結果を活かしたアンケート調査サービス「XLロケーションベースアンケート」も提供開始した。同サービスは、毎日更新される位置情報データの解析結果から把握できるユーザーに対して消費者調査を行うことが可能で、ビッグデータから読み取れる結果だけでなく、リアルな顧客の声をマーケティング活動に取り入れられる。
さらに、さまざまな情報をカスタマイズして表示できる機能「LAPダッシュボード」も新たに追加した。同機能では、多彩なウィジェットを組み合わせることにより、部門や業務ごとに異なる目的や指標計測に対応するダッシュボードを作成できる。ウィジェットには、「人流モニタリング」や「商圏分析」、「施策のプランニングおよび実施」、「効果測定」など、マーケティングの戦略立案に必要なさまざまな情報を用意しており、自由に組み合わせてレポートを作成できる。
また、同社は東京理科大学ベンチャーファンドを引受先とした第三者割当増資により、2億2,000万円の資金調達を行ったと発表した。今回調達した資金は、LAPのバージョンアップ開発をはじめ、独自の位置情報データ解析技術「Location Engine」の高度化や市場導入の促進に対応する資金として活用される。
14日に行われたオンラインでの報道向け戦略発表会にて、クロスロケーションズ代表取締役の小尾一介氏は、「理科大グループは多くの学術的・技術的なリソースをお持ちですので、今後はそういう面でも交流・活用させていただいて、ロケーションテックの未来を作っていきたいと思います」と語った。
クロスロケーションズ株式会社
https://www.x-locations.com/
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