スペースデータ、3D都市モデル上で人流を可視化する「People Flow Simulator」を発表

スペースデータ、3D都市モデル上で人流を可視化する「People Flow Simulator」を発表

株式会社スペースデータは7月30日、同社が提供する宇宙AIプラットフォーム「SpaceBrain」のデモンストレーションとして、人流デジタルツイン「People Flow Simulator」を発表した。

People Flow Simulatorは、新宿駅とその周辺エリアを対象に3D都市モデルと人流シミュレーションを統合したデモンストレーションで、駅構内および地下街、周辺ビルの各フロアなどを一体の3D都市空間として再現し、その上を流れる大規模な歩行者エージェントを描画する。屋上から地下4階までのフロアを選択しながら、「どの階を、どれだけの人が、どの方向に流れているのかを階層別に確認できる。

人流データは公開統計の傾向をもとに生成した推計人流データで、1階では約6.4万人相当、屋上階では約4,500人相当と、階が上がる・深くなるほど人流が疎になる実態に即した階別人口の差別化を行っている。SNS投稿に由来する実測人流サンプルをオーバーレイ表示し、生成した人流の傾向を実データと照らし合わせて確認することもできる。

歩行者エージェントは数万体規模が新宿駅周辺の実在の街路やコンコースを結ぶ17本のOD回廊(出発地と目的地を結ぶ人の通り道)に沿って約2m/sの物理歩行速度で連続的に移動する。平常時だけでなく、東側・西側出入口の閉鎖やバリアフリー動線の制約、テロなどによる地下空間の局所的な被害地点の設定といった遮断シナリオを切り替えることも可能となっている。

地下表示は地表を半透明化して地下構造を立体的に確認することが可能で、3D表示とワイヤーフレーム表示、地下の人流を横から見る断面ビューの切り替えに対応する。WebGLベースの3D地図エンジンの上に、数万体規模の歩行者エージェントをリアルタイムに描画する設計を採用しており、位置・色・サイズ・透過度をフレームごとに更新するとともに、局所密度や時間帯に応じたローパス平滑化処理を適用することにより、点滅やノイズの少ない滑らかな人流表現を実現している。

発表資料
https://spacedata.jp/news/202607_people-flow-simulator